【速報②】緊急事態宣言後も外食したい人は8割。行きたいお店の条件とは?
外食に関する消費者意識調査を2021年1月10日から12日にかけて行いました(回答849名)。再び緊急事態宣言が発出され、消費者の外食店舗を選ぶ基準に変化があったのでしょうか?レポートをご覧ください。
- 平均外食回数は1月は12月と比べてどのシーンにおいても約2割減
- 今後1ヶ月間で外食をするなら「普段からよく行くお店」「感染症対策がきちんとなされているお店」「自宅近くのお店」に行きたい
- 約4割の人が外食しなくなった代わりに「飲食店のテイクアウトを利用する」
1.平均の外食回数は、1月は12月と比べてどのシーンにおいても約2割減
今後の外食のシーンごと(仕事関係、友人と、家族と、ひとりで)の平均予定外食回数は、12月と比べて1月はいずれのシーンにおいても20%前後減る結果となりました。
一方、2019年と比較すると「家族での外食」が他のシーンと比べて比較的減少幅が小さくなっています。
【図1】1ケ月間の外食頻度(夕食)
※「あなたはこの1ヶ月間で夕食で外食に行ったのは、どのくらいの頻度でしたか?」に対する回答に対して「週2回以上…9回」「月に4回以上…5回」「月に2~3回程度…2.5回」「月に1回程度…1回」「1ヶ月に1回未満…0.5回」「外食はしていない…0回」として平均値を算出。
※ひとりでの外食について2020年10月の調査はありませんでした。
2.今後1ヶ月間で外食をするなら「普段からよく行くお店」「感染症対策がきちんとなされているお店」「自宅近くのお店」に行きたい
「あなたは今後1ヶ月間で外食をするならどんなお店に行きますか?」という質問をしたところ、「今後1ヶ月外食することはない」と答えた人は全体の16.2%に留まっており、残りの83.8%は外食に出たいと考えていることが分かりました。
その外食に出たいと思っている人に対して、どんなお店に行きたいかを聞いたところ最も多かったのが「普段からよく行くお店(63.5%)」で、次いで「感染症対策がきちんとなされているお店(40.8%)」「自宅近くのお店(34.5%)」の順に多くなっていました。
感染が拡大する中、消費者が外食店舗を選ぶ際の基準として「安心感」がより重要になってきている様子が伺われます。ご来店前のお客様に「感染症対策を徹底していること」をホームページなどで如何に伝えられるかが、来店客数を増やすためにより重要になりそうです。
【表1】今後1ヶ月間で外食をしたいと思うお店の条件
「あなたは今後1ヶ月間で外食をするならどんなお店に行きますか?当てはまるものを全て選択してください。」に対する回答
【自由回答より】
- 応援の意味をこめて外食しているので、行きつけの地元の店にしか行かないです(40代女性)
- 感染対策をしていて、時短営業にも応じているお店。応援したいなと思うお店であることが絶対条件だと思っています(50代女性)
- 滞在時間が短くなる店(20代男性)
- 感染症対策がなされているのはもちろん、家では作るのが難しい料理を出してくれるお店に行きたいです(20代男性)
- 新型コロナウイルス対策が適切にこうじられており安心して飲食することができるお店(30代男性)
- 一人で食べられるパーテーションの仕切りのあるお店(30代女性)
- 感染対策がなされて混雑していなければ行きたい(30代女性)
3.約4割の人が外食しなくなった代わりに「飲食店のテイクアウトを利用する」
この調査では約89%の人が「外食をする回数が減る」と答えていました。ではその減った食事はどうするのでしょうか?「家で自炊をする」「惣菜、弁当を買う」と答える人が多くなっていましたが「飲食店のテイクアウトを利用する」と答えた人も39%いました。
【表2】外食が減る場合に代わりの食事をどうするのか
「今後1ヶ月で外食する回数が減る場合、代わりの食事はどうしますか?当てはまるものを全てお選びください。」に対する回答(外食をする回数が減ると答えた、754人が対象)
MS&Consulting社では消費者意識調査を定期的に行い、感染症対策と経済活動を両立させるヒントとなる基礎データをタイムリーに発信していきます。この大変な時期の一助となれば幸いです。
【調査期間(回答数)】2021年1月10日~12日(n=849) 【調査対象】ミステリーショッピングリサーチに登録している調査員 【回答者属性割合】性別、年代、エリア(1都3県、それ以外)がほぼ均等になるように調査を行っています。 |