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やる気をそぐ「勇気くじき」、無意識にしていませんか?


スタッフのやる気を引き出す「勇気づけ」。ところが実際には、「勇気づけ」どころか、スタッフのやる気を損なう「勇気くじき」が意図せず職場に紛れ込んでいることがあります。「勇気くじき」、無意識にやってしまっていませんか?


スタッフのやる気をそぐ「勇気くじき」

上司や先輩、周囲の仲間から認められている、支えられていると感じられない職場で、スタッフがお客様に喜びや感動を提供しようと高いやる気を持ち続けるのはとても大変です。

ところが実際にはスタッフのやる気を損なう「勇気くじき」が職場に紛れ込んでいることがあります。



勇気づけ:困難にむかう活力を与えること

勇気くじき:困難にむかう活力を奪うこと


「勇気くじき」、無意識にやっていませんか?

仲間や部下のやる気を損ねたいと思って仕事をしている人はいないと思います。「勇気くじき」の厄介なところは、何気ない普段のやり取りの中に意図せず、無意識のうちに潜んでしまうことです。

自分が職場で取っている言動の中に、いつの間にか「勇気くじき」が紛れ込んでいないでしょうか? 確認してみてください。


勇気くじきチェックリスト​​​​​​​

  • 一旦は任せたものの出来栄えや進捗に不満を感じて、「もういいよ。あとは自分でやるから」と言って、任せた仕事を取りあげる。
  •  出来栄えを他のスタッフと比較をして、「〇〇さんはもっと上手だよ」とつい言ってしまう。
  •  失敗したことが分かると、繰り返されては困ると思い二度とやらせない。
  •  大事なことを任せる時に、心配が先に立つのでついあれこれと分かり切った注意事項を並べ立ててしまう。
  •  本人がやり遂げたと思い達成感を味わっている時に、重箱の隅をつつくような細かな不備を指摘してダメ出しをしてしまう。


これらは決して悪意から行っているわけではないのですが、スタッフの立場からするとせっかくやる気を出して取り組んでいるのに、自分の能力や可能性に対してあからさまな否定や不信を告げられたことになります。これではやる気が失せてしまっても無理はありません。


「勇気くじき」を防ぐために大切な“寄り添い”

初めてのことや難しいことに取り組むスタッフの不安な気持ちに寄り添って、温かく見守る姿勢があれば「勇気くじき」を防ぐことができます。

「勇気くじきをやってしまっている」と感じた方は、スタッフの可能性を根っこでは信じられていない可能性があります。

「勇気くじき」を減らしたい時、「勇気くじき」の事例を覚えようとしてしまう方がいますが、それでは根本的な解決になりません。スタッフの普段の行動や言動に関心を持ち心に寄り添う、この姿勢を貫くことが大事です。


相手の心に寄り添う 画像


「例えば、スタッフから相談をされた時、言葉で「がんばれ」とか「君ならできる」などと声をかけてもらうことも嬉しいですが、相手をよく見て、心で感じ取り、寄り添う姿勢で聞いてあげることこそが、相手を勇気づけます。

縁あって同じ職場で出会った人間同士が互いに寄り添い認めあえる職場なら安心して働くことができます。そんな絆が感じられる環境から本物の笑顔が生まれ、お客様への絶え間ない感動提供が可能になります。サービス業で働くみなさんにはぜひともそんな職場づくりを目指して頂きたいと思います。

AIによるイノベーションはサービス業の現場にも無人化という劇的な変化をもたらそうとしています。だからこそ人による優れたサービスの真価が高く評価される時がくるはずです。そんな魅力にあふれた人間産業としてのこれからのサービス業を担うことができる自律的で意欲的な優れた人材の育成を目指して頂きたいと心から願っています。


文責:株式会社MS&Consulting 



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