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新人を“ひとりぼっち”にさせない方法【早期離職を防ぐ】

新人スタッフが辞めてしまう理由のひとつが「職場でのほったらかし」。とはいえ、店舗営業中は店長や先輩スタッフも多忙を極めます。本記事では「新人をひとりぼっちにさせない工夫事例」をご紹介します。


新人スタッフが辞める理由

新人スタッフ(入社1年以内)の退職理由を調査すると、上位にくることが多い「職場の人間関係」ですが、その背景のひとつに、営業が始まると先輩スタッフがお客様対応に追われ、新人がほったらかしになってしまうことがあります。結果、「わからないことを相談しづらい」「仕事がなく肩身が狭い思いをしながら時間が過ぎる」といったことがおこり、新人スタッフは"このお店でやっていけるかな"と不安を感じてしまうのです。


新人スタッフをひとりにしないためにできること

「うちの新人スタッフ、ひとりぼっちの時間が多いかも……」と、思い当たることがあるお店の方は、ぜひ次のような打ち手を参考にしてみてください。


打ち手1:育成担当を決めておく


とても単純なことですが、店長以外の「育成担当を明確にしておく」ことは非常に有効です。「役が人を育てる」とはよく言ったもので、指名されたスタッフの新人への関心や係り方が大きく変わってきます。また、新人にとっても「見守ってくれている人がいる」「自分の成長を喜んでくれる人がいる」と心の支えになります。

育成担当と新人のシフトをすべてあわせられない場合は、育成担当を2名指名します(育成経験のないアルバイトスタッフに新人担当を任せる場合にも2名制はおすすめです、相談相手がいることで安心感が高まるようです)。2人の間での情報共有方法を決めることを忘れないようにしましょう。

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打ち手2:先輩みんなでチョッカイを出す


「育成担当を決めておく」にはデメリットが1つあります。他のスタッフの新人サポート意識が低くなってしまうことです。これでは、新人スタッフはお店になじむことができません。スタッフ全員を新人育成に巻き込む工夫事例を2つご紹介します。


①新人迎え入れミーティング

新人が入社する前に、次の3つを話し合います。

  1. 自分が新人の頃、何が辛かったか
  2. 先輩にどうしてもらった時、嬉しかったか
  3. 自分たちは何ができるか

実はこのミーティング、先輩が新人の気持ちを理解する時間にすることが大切です。そのために、1→2→3の流れで話し合います。「新人のサポート方法を決める時間」だけにしてしまうと決めたこと以外の行動が起きなかったりしますが、「自分が新人だった頃の気持ちを思い出す時間」にすると、先輩の新人サポートに対する自主性や態度の温かさが変わってきます。

ミーティングというと1時間ほど必要な印象があると思いますが、事前に話し合うテーマを伝えておけば、20分ほどで行うことができます。特に「リーダークラスのスタッフ」や「新人とシフトが重なるスタッフ」は、集まって話し合っておくことをおすすめしています。


②情報を共有する

関係を築く第一歩は相手を知ること。新人スタッフが入社する1週間ぐらい前から、「新人スタッフのプロフィール」を共有しておきます。先輩が新人へ話しかける時の「会話のきかっけ」につながるからです。画像は「会話ネタを探すための新人プロフィール」の事例です。「履歴書」では会話ネタになる情報が少ないので、新人スタッフに採用時に記入をしてもらいます。

自己紹介カード

まとめ

その他にも「新人スタッフの作業場所が先輩スタッフがほとんど通らない場所にある場合、先輩がよく通る場所に変更する」「シフトアウトが一緒になった先輩スタッフが今日はどうだった?と聞く」など、新人スタッフがひとりぼっちと感じないようにする方法はたくさんあります。

「新人をひとりぼっちにしない方法」のお題で、みんなでアイディアを考えれば面白い発想が出てきますよ! 新人スタッフの気持ちが安定していることは、退職率や成長スピードにも関わってきます。できそうなことからぜひ取り組んでみてください。MS&Consultingでは、新人スタッフの満足度を測定し離職を防止する「従業員エンゲージメント調査・テンポケットチームアンケート」を提供しています。まずは詳しい内容をご確認ください(詳しい内容はこちら⇒)


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※執筆:株式会社MS&Consulting チーフコンサルタント 児玉彩子

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