髪やメイクを変えることで、お客さまの幸せな生活の演出をお手伝い
株式会社ハッピーヘアライフホールディングス
代表者:塚本 美代子 代表取締役、塚本 充裕 取締役総務部長
所在地:大阪府大阪市阿倍野区天王寺町北1-1-3 4F
設立年月:1968年、法人化:2010年1月
公式ホームページ:http://www.charm-web.com/
事業内容:美容サロンの運営
展開するブランド:Charm/MARCH
社員数:正規60名、パート・アルバイト2名
『季刊MS&コンサルティング 2014年冬 特別号』掲載
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。
誰かに会いたくなる美容室を目指す
株式会社ハッピーヘアライフホールディングスの運営する美容室は、地元に愛され45年以上の歴史を持つ。ヘアサロンを通じて幸せになってほしい。そんな願いが社名には込められている。
法人化する際、取締役総務部長 塚本充裕氏は、なぜお客さまは美容室に来るのか、自店舗でしか提供できないものは何かを考えた。自問自答する中で「お客さまは誰かに会いたいから美容室に来店する。美容室に行ったあと誰かに会いたくなるような美容室を目指したい」という発想が生まれた。フェイシャルエステ、着付けなどのトータルビューティのアイデアもここから生まれ、会社設立当時から行なっている。
お出かけやパーティーでアレンジしたい時のアイテムがショーケースに。鏡の前で、新しいヘアスタイルにマッチしたアクセサリーを提案することで、お客さまの満足度もアップする。
お客さま目線でお客さまの味方になる
「アナタのミカタ」という店舗コンセプトがある。お客さまの役に立つという意味での「味方」と、お客さま目線に立つという意味での「見方」を表現している。夏休みに入る8月は、子供の平日半額キャンペーンを行なっている。子供たちが家にいる時間が長くなるこの時期、カットをする間はお店が子どもを預かり、お母さんたちが少しでも自分の時間を持てるよう手助けをしたい、というのがこの時期を選んだ理由である。ほとんど利益は無いが利用者も多く、沢山のお母さんに楽しい時間を提供している。
薄毛を気にするご年配のお客さまには、店内でヘッドスパはもちろんのこと、予防方法を習慣にしてもらうため自宅での頭皮ケア方法も伝えている。また育毛剤やシャンプーもオリジナルの商品を取り扱っているが、同じシャンプーを使い続けると、髪がシャンプーの効果になれてしまい、効果が薄くなってしまうので、1ヶ月交替で使用した方が良いなど、販売の際には最適な使用方法を丁寧に説明する。
頭皮のミカタシリーズの商品はお客さまの悩みに基づき研究開発された。これらの商品によって普段では来店の機会のないご年配のお客さまの心をつかんだ。
離職率5%の秘訣
塚本氏は3ヶ月に1回スタイリストと1時間ほど面談を実施している。面談といっても相手の話を聞くだけである。しかし、この傾聴の時間を持つことで低い離職率を実現している。上司がいつでも話を聞くつもりでも、部下からいざ相談があったときには、辞める相談であることが多い。そのため、逆に自分(上司)から話を聞く機会を必ず作るのである。
面談で問題が深刻と判断すれば、店長に相談などもする。辞めたいと思っている人のきっかけを、先回りして潰すことが大事だという。それでも退職の決心が強い場合などは、転職のアドバイスもする。苦い経験を次へのステップに変えて、さらに羽ばたくチャンスにしてほしい。この面談は、スタッフにとってその後の人生をより良く生きる機会ともなるのである。
ちょっと空いた時間にできるお手軽ヘッドスパから頭皮のことを考えた本格的なスパ、また自分へのお顔のご褒美が出来る「日本一のフェイススパ」などのメニューも充実。(写真はCHARM materi 四天王寺店)。