【忘年会どうなる?シリーズ④】コロナ禍で普段は飲みに行かない人は、忘年会に誘われたら行く?
今年はコロナ禍における忘年会シーズンとなることは間違いありません。このような環境の中での可能性を探るため、MS&Consultingでは1663名の一般消費者に対して調査を行いました。最終回のテーマは「コロナ禍で普段は飲みに行かない人は、忘年会に誘われたら行く?」です。
- 「コロナ禍で普段飲みに行っていないが忘年会に誘われたら行く」と考えている消費者がいる
- 忘年会に「Go to Eatキャンペーン」を使いたい人は非常に多い
- 忘年会後に「個人的な再来店」をしたことがあるのは全体の約4割
- 再来店要因トップ3は「料理の美味しさ」「コストパフォーマンス」「スタッフの接客、コミュニケーションの雰囲気
※2020年10月16日~10月20日調査(n=1663)
1.コロナ禍のため普段は飲みに行かないが「忘年会に誘われたら行く」という行動はありそう
「コロナ禍のため普段は友人と外食に行かない」と答えた人は全体の28%でした。しかし、その28%の人達に「忘年会に誘われたら参加したいか」と聞くと約40%が「参加したい」との回答になりました。つまり、「普段飲みに行かないが、忘年会に誘われたら行く」という行動を取る消費者が一定数存在しているのです。
※「あなたはこの1ヶ月間で友人と夕食で外食に行ったのはどのくらいの頻度でしたか?」の設問に「友人と外食はしない」と答えた人のうち、「親しい友人とのプライベートな忘年会について、あなたは今年誘われたとき参加したいと思いますか?」に対する回答結果(n=463)
2.忘年会の予約で「Go to Eatキャンペーン」を使いたい人は非常に多い
Go to Eatキャンペーンについて、普段友人との忘年会の幹事をしている人(430名)の認知率は91%となっていました。加えて「知っている」と答えた人の95%は「忘年会を予約する際にGo to Eatキャンペーンを使いたい」と答えています。
幹事をする人がお店を選ぶときには「Go to Eatキャンペーンが使えるかどうか」は非常に大きな関心事であり、お店にとってもGo to Eatキャンペーンを使うことが集客につながっていくと考えられます。
※設問「親しい友人とのプライベートな忘年会であなたは幹事をしたことはありますか?」に対して「ある。今もしている。」と回答した人のうち、「忘年会を予約する際「Go to Eatキャンペーン」を使って予約したいと思いますか?」に対する回答の比率
3.忘年会後に「個人的な再来店」をしたことがあるのは全体の約4割
忘年会で行ったお店への「個人的な再来店」は約4割の人がその経験があると回答していました。その理由を一般消費者に聞くと、料理の美味しさが圧倒的1位、次いでコストパフォーマンスとなっていましたが、3番目には「スタッフの接客、コミュニケーションの雰囲気」が入っており、接客も重要であることが分かります。
※設問「忘年会で使ったお店が気に入って「個人的にまた行った」という経験はありますか?」に対する回答の比率
※設問「忘年会で使ったお店にまた来たいと思うかどうかに対して影響が大きいと思う要因を以下の中から最大3つまでお選びください。」に対する回答
第1回から第4回まで【忘年会どうなる?シリーズ】として10月中旬時点における一般消費者調査から今年の忘年会に関する傾向をまとめてきました。
コロナ禍において忘年会の回数や規模が縮小されることは残念ながら間違いないと思われますが、その中でも「普段は外食に出ないが忘年会に誘われたら参加したい」「去年よりも外食に出ることが減ってしまったので、せめて忘年会では家庭で食べられない美味しい料理とお酒で楽しみたい」という消費者の気持ちがデータから読み取れます。
特に女性の一般消費者の場合は感染症対策への取り組みを重視する傾向があるため、基本的な感染症対策やメニューにおいても「個鍋」など「感染症対策への取り組みが“伝わる“工夫」を行うことで「安心して食事ができる」という気持ちになってもらうことができます。そして、そこを土台として「家庭では味わえない料理」を堪能しながら「今年、本当にいろいろあったけどお疲れ様!」と言いながら来年こそはCOVID-19を跳ね返し、V字回復の年となることを願いたいと思います。
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