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外食する時の『お店選び』、どんな点を重視している?|2023年調査データ

新型コロナの5類移行で消費者の外食に対する意向はどのように変わったのでしょうか?本調査では、1年前のデータと比較して「一緒に外食する人」や「飲食店を選ぶ時に重視すること」に変化がないかを調べています。レポートを報告します。(調査期間:2023年5月1日~5月8日、回答数=1,041名、調査手法:ネットリサーチ)

目次[非表示]

  1. 1.「友人」や「同僚」との外食ニーズが上昇傾向
  2. 2.飲食店を選ぶ際の重視点、この1年間での変化
  3. 3.お店選びの基準は「誰と食事をするのか」で変わる
  4. 4.まとめ


「友人」や「同僚」との外食ニーズが上昇傾向

まず、「夕食(アルコールあり)」「夕食(アルコールなし)」「昼食」の3つのシチュエーションにわけて、最もよく一緒に外食をする人が誰かを調べました。結果、1年前のデータと比べて、『夕食・昼食で外食を利用しない』の比率が下がり、一方で『友人や職場メンバーとの外食』が増加傾向にあることがわかりました【図1】。


〈1年前との変化〉
夕食 ► 『友人』との利用率が上昇(アルコールあり、なしともに)
昼食 ► 『友人』『上司・同僚』『ひとり』での利用率が同程度上昇


調査には「友人を外食に誘いやすくなった」「人数を気にせずに外食へ行くようになった」といったコメントが複数寄せられており、これまで控えていた友人や同僚との外食意向が高まっていると考えられます。


【図1】最もよく一緒に外食をする人
図1 最もよく一緒に外食する人(2023年5月調査)
※回答数:22年1,080名、23年1,041名


ただし年代別で見ると、下記の違いが見られました。

  • 夕食(アルコールあり)►30代以上は『家族』、20代は『友人』との利用が最も多い
  • 夕食(アルコールなし)►すべての年代で『家族』での来店が多い
  • 昼食►すべての年代で家族ひとりでの来店が多い

結果の詳細は【図2】~【図4】をご覧下さい。

【図2】最もよく一緒に外食する人|夕食(アルコールあり)
【図2】最もよく一緒に外食する人|夕食(アルコールあり)

【図3】最もよく一緒に外食する人|夕食(アルコールなし)
【図3】最もよく一緒に外食する人|夕食(アルコールなし)2023年5月調査

【図4】最もよく一緒に外食する人|昼食
【図4】最もよく一緒に外食する人|昼食
※回答数:20代255名、30代257名、40代260名、50代270名

飲食店を選ぶ際の重視点、この1年間での変化

次に、外食する時のお店選びではどんな点を重視しているのかを調査しました。結果、「夕食(アルコールあり)」「夕食(アルコールなし)」「昼食」の3つすべてで、1位『料理・メニューの内容』、2位『価格帯』、3位『立地・アクセスの良さ』となりました。

一方で、お店選びの際に重視する点として『感染症対策』を選択した人は1年前と比べてすべてのシチュエーションで7~8ポイント減少しています。消費者の新型コロナに対する感覚が大きく変わったことがうかがえます【図5】。

    【図5】外食店を選ぶ時に特に重視すること(2つまで選択可)【図5】飲食店選びの際に重視すること(2023年5月調査データ)アフターコロナの飲食店集客策
    回答数:22年1,080名、23年1,041名

    ただし、「他人との距離感にはまだ警戒感がある」「コロナ禍を経て清潔感や換気を気にするようになった」といったコメントが複数寄せられており、感染症対策を気にする人が一定数いることやコロナ禍を経て店舗の清潔感に対する基準が高まったことには、引き続き留意が必要そうです。

    〈調査に寄せられたコメント〉
    ・コロナ禍を経て清潔感を気にするようになった(20代・男性)
    ・コロナ禍を経て、換気や消毒を気にするようになった(30代・女性)
    ・机の間隔が広いお店がよい等、他人との接近にはまだ警戒感がある(30代・女性)
    ・空気の入れ替えを定期的にしている店舗には好感を持つ(30代・男性)
    ・子供がまだ小さいので世間よりコロナにはまだまだ気を遣う(30代・男性)


    お店選びの基準は「誰と食事をするのか」で変わる

    「同伴者別」に結果を見ると、お店選びで重視する点に違いがありました。「夕食(アルコールあり・なし)」については、下記の結果となりました。お客様は同伴者によってお店選びの基準を変えていることがうかがえます【図6】。

    〈夕食/アルコールあり・なし〉
    家族・友人 ►『料理・メニュー』を最も重視
    上司・同僚 ►『料理・メニュー』次いで『価格帯』を重視
    ひとり ►『価格帯』次いで『料理・メニュー』を重視



    【図6】同伴者別・外食店を選ぶ時に特に重視すること|夕食(アルコールあり)

    【図6】同伴者別・外食店を選ぶ時に特に重視すること(夕食アルコールあり)
    ※図6は「外食(アルコールあり)」の結果、「外食(アルコールなし)」もほぼ同じ傾向の結果となりました。回答数:家族374名、友人228名、上司・同僚93名、ひとり71名

    昼食については夕食に比べて『価格』を重視する人が多くなっています。

    〈昼食〉
    家族・友人 ►『料理・メニュー』を最も重視
    上司・同僚 ►『価格帯』『立地』次いで『料理・メニュー』を重視
    ひとり ►『価格帯』を最も重視


    【図6】同伴者別・外食店を選ぶ時に特に重視すること|昼食
    【図7】同伴者別・外食店を選ぶ時に特に重視すること(昼食)(2023年5月調査データ)アフターコロナの飲食店集客策
    回答数:家族314名、友人148名、上司・同僚99名、ひとり330名

    「ひとり」の時はコストパフォーマンスを求め、また、同伴者が気の置けない「家族や友人」ではなく「上司・同僚」の場合は支払い額に対して配慮している様子がうかがえます。


    まとめ

    1年前と比較すると飲食店を選ぶ際に「感染症対策」を重視する人が確実に減っています。その分、「料理・メニューの内容」を重視すると回答した人が夕食・昼食、どのシチュエーションでも10ポイント以上増えており、料理やメニューの魅力について注目が戻ってきています。

    ただし「コロナ前やコロナ禍と比べて外食をする上で心境の変化はありますか?」の問いに対して、「以前より店舗の衛生や換気が気になるようになった」とのコメントが多数見られました。

    コロナ前と比較してお客様の「店舗衛生・清掃・換気についての評価が厳しくなったこと」には留意が必要そうです。MS&Consultingでは覆面調査「ミステリーショッピングリサーチ」を使って、お客様の自社に対するニーズや評価を調査することが可能です。詳細はこちらからご覧いただけます。→

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    ◆文責:株式会社MS&Consulting チーフコンサルタント 児玉彩子

    【調査概要】
    調査実施 :株式会社MS&Consulting
    調査期間 :2023年5月1日~8日
    サンプル数:1,041サンプル
    調査エリア:全国
    調査対象者:20~50代の男女
    調査手法    :一般消費者による顧客満足度調査「ミステリーショッピングリサーチ」のモニター会員へのネットリサーチ


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