スタッフのやる気を引き出す「山手線ゲーム型トレーニング」
店舗運営をスタッフ主体で行うには、「スタッフ自身がモチベーションを高く持ち仕事に取り組むこと」が重要です。ただスタッフに指示をするだけでは、やる気を引き出すことはできません。
本記事ではスタッフのモチベーションも上げることができ、効率的に育成ができる取り組みについて、ご紹介します。
楽しみながら、やる気を引き出す
みなさん「山手線ゲーム」はやったことがありますか?「山手線ゲーム」とは、お題に沿って参加者が順番に答えを言っていくゲームです。回答者以外のメンバーは2回拍手、その間に答えなければならないので、緊張感と笑いが生まれ、気持ちをリフレッシュさせてくれるゲームです。アパレル企業の事例で見ていきましょう。
「お題は青の言い方バリエーション」
「鈴木さんから時計回りで始めるよ! せーの!」 ↓ 「パンパン(2回拍手)」 「深みのある青!」 ↓ 「パンパン(2回拍手)」 「落ち着いた青!」 |
こんな感じです。同じ答えを言ってしまったり、答えが出なくなったら負けです。
この「山手線ゲーム」の進め方でできるトレーニング事例をご紹介します。
“商品の魅力洗い出し” 山手線ゲーム
商品を1つ決めて、山手線ゲームの要領でその商品の魅力を順番に回答していきます。商品は、会社・店舗の戦略に沿った商品(売り出し商品)や在庫が一定数あるものを選択しましょう。
「お題は“今月のケーキの魅力”」
「佐藤さんから始めるよ。せーの」 ↓ 「すべて国産素材を使っています」 ↓ 「日持ちは1ヶ月、ギフトにもおすすめです」 |
こんな感じです。司会者から「今日のおすすめ商品は“今月のケーキ”です」と言われるだけよりも、「この商品をみんなで頑張ってご提案していこう!!」という空気感が生まれます♪
“商品コーディネート” 山手線ゲーム
1つ商品を決め、その商品にあったコーディネートを1人1つ発表していきます。アパレルだったら洋服のコーディネート、飲食店だったら〇〇商品にあうお酒のコーディネートなどです。最後に「ベストコーディネート」をその場の多数決で決めるのも盛り上がります♪
“ボキャブラリー” 山手線ゲーム
「“おすすめ”の言い方バリエーション」「“似合っている”の言い方バリエーション」など、ボキャブラリーを増やしたい言葉をお題にします。例えば、「“赤”の言い方バリエーション」→「真っ赤」「上品な赤」「情熱的な赤」「夕日のような赤」……といった感じです。山手線ゲーム形式なら、他のスタッフの言い方も学べるし、ゲーム性があるので気持ちも盛り上がりますよ♪
いかがでしょうか? お店でできそうな「山手線ゲーム型トレーニング」が頭の中に思い浮かんできましたか?
ポイントは“リズム”
山手線ゲームには進め方に1つポイントがあります。「リズム」です。考える時間が無制限にあると盛り上がらないので、参加者の拍手でリズムよく進めていきます。
「お題は“お声がけ”の言い方バリエーション」
「田中さんから時計回りで始めるよ!せーの!」
「パン、パン(回答者以外、拍手2回)」
「ギフトでお探しですか?」
「パン、パン(回答者以外、拍手2回)」
「ご自分用でお探しですか?」
こんな感じです。
「スタッフ自身がモチベーションを高く持ち仕事に取り組みせるようにしたい」……そんな店舗の方は、やる気を高めると同時に、接客・販売の練習にもなる『山手線ゲーム型トレーニング』に取り組んでみてください。
また、出てきたアイディアは、デジタルツールを使ってメモをとっておくこともおススメです。デジタルツールを使うと、履歴が残り、振り返ったり、リアルで参加できない方にも共有ができます。是非、検討してみてください。
文責:株式会社MS&Consulting
店舗の実行力を高めるコミュニケーションツール「tenpoketトーク」