自らがファンになった商品で、 お客さまの毎日の暮らしをよりよいものにしたい
パーフェクトポーションジャパン株式会社
代表者:山本 貴世 代表取締役
所在地:京都府京都市中京区夷川通高倉西入山中町550 GFビル1F
設立年月:2008年4月
公式ホームページ:http://www.perfectpotion.co.jp/
事業内容:パーフェクトポーション製品の輸入、卸販売、小売、直営店の運営
展開するブランド:パーフェクトポーション
社員数:正規3名、パート・アルバイトなど39名
『季刊MS&コンサルティング 2014年冬 特別号』掲載
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。
『商品』に対する想いでつながる
山本貴世社長が同社の製品と初めて出会ったのは顧客としてであった。触れた瞬間にファンとなり、沖縄で経営していたトリートメントサロンの施術でも使用するようになった。
多くの顧客に喜ばれる中で、製品の素晴らしさを全国の女性にも広く知ってほしいという気持ちが強くなっていった。山本氏は日本の正規販売店となるため、自らオーストラリアへ出向き、創業者であり開発者であるサルバトーレ・バタリア氏に、商品に対する情熱と想いへの共感を伝えた。
当時、他にも多くの法人が正規販売店になりたいとアプローチをしており、個人で交渉に臨んだのは山本氏ただ一人であった。しかしサルバトーレ氏は商品への想いが最も強かった同氏を選び、2008年4月、同社の設立に至った。そうした自身の経験が履歴書の情報より商品への思いを重視したスタッフ採用の基準につながっているのである。
同社の店舗では、肌タイプ別のスキンケア製品の提案やセラピストによるカウンセリングを受けることができる。写真はパーフェクトポーション西宮店。
お客さまがお店で過ごすひとときも商品
「商品の良さを分かってもらいたいという気持ちは、お客さまに対してもスタッフに対しても同じ」と語る山本氏は、カウンセラー兼販売員として常に顧客の声に耳を傾け、スタッフには商品の勉強会を開催している。ここでは販売方法だけでなく、「商品の良さを分かってほしい」「使っている人をハッピーにしたい」という想いも共有している。
自らが好きになった商品を、自信をもって紹介できることは、スタッフにとっての働きがいにも繋がっている。ある時、結婚相手の両親へのプレゼントを買いに女性が来店した。「一緒に選ばせていただいてありがたい」という気持ちで、スタッフと社長でプレゼント選びを始めた。するといつの間にか他のお客さままでも加わり、店内の全員でアイデアを出し合っていた。その後、プレゼントを渡したときの写真を見せてもらったスタッフは、嬉しくて涙が流れたという。
一人ひとり要望の異なる顧客をハッピーにするために、必要な事を考え、実践する。時間がかかったとしてもそれぞれに答えが見つかる。そうすればお客さまも楽しく、社員も楽しい。同社が提供しているものは、製品だけではない。製品を共に選んでいる時間、スタッフと話している時間などのお店にいる時間も商品なのである。
お客さまをハッピーにしたいという一貫した想いは、社長とスタッフ、そして顧客の間に「同じ商品が好きな友達のような関係」を築き、今日の笑顔があふれる店舗を作り上げてきたのである。
サルバトーレ・バタリア氏は、世界各国から依頼される講演活動など、アロマセラピーの発展のために多方面で活躍する一方、日本でのスタッフトレーニングも自ら行なう。