株式会社とんきゅう

仕事・プライベート、さまざまな歓喜・感動があふれる会社


株式会社とんきゅう​​​​​​​

代表者:矢田部 武久 代表取締役社長

所在地:茨城県つくば市梅園2-17-4-1F

設立年月:1978年

公式ホームページ:http://www.ton-q.com/

事業内容:首都圏におけるレストラン経営

展開するブランド:とんかつ「とんQ」、焼肉「焼肉赤牛」、イタリアン「アルゾーニ・イタリア」

社員数:正社員46人、パート・アルバイト292名(2013年12月時点)


『季刊MS&コンサルティング 2014年冬 特別号』掲載
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。


創業当時から一貫するQSCへの信念

株式会社とんきゅうは、「三位一体の歓喜・感動」という理念を掲げ、高い顧客満足と社員満足を実現している企業である。代表取締役社長の矢田部武久氏は商社退職後、独立を志す。飲食の経験はなかったが繁盛しているとんかつ店をヒントに、この業態で勝負をかけることを決意する。矢田部氏は、横浜の老舗とんかつ店での修行と、関東中の店を食べ歩きながらの研究などを通し、ワインと共にとんかつを楽しむという独自のスタイルを作り上げた。

経営は順調だったものの、出店3店舗目で社長自ら現場を管理する事に限界を感じるようになった。それをきっかけに経営目的の曖昧さに気づき、現在の人材育成のベースとなる「ポリシー(理念)」を作成し、サービス面や評価制度の整備に力を注ぎはじめた。

店舗スタッフ

大切なお客様を我が家に招き、自慢の美味しい料理を召し上がっていただく心で調理し、接客し、精いっぱいのこだわりと心からのおもてなしでお迎えしている。


SV育成と職務別担当制

同社のサービスの基本は、お客さまに声を掛けられる前に、こちらから声をかける「先行サービス」である。そのための解決策は一般常識を基に考えられるもので十分であり、結果に差がつくのは解決策よりも、その前段階の現状把握の質だと考えている。つまり、お客様の期待に気づけるかどうかが最も重要なポイントなのである。同社では、この先行サービスの実施レベルに時給が連動する評価システムを導入し、スタッフの意識向上への仕組みをつくっている。近年はそこに役割分担という要素を加え、各職務におけるメンバーの熟練度を高めることにより、スペシャリストの育成に成功している。さらに相互補助を強化し、サービスのレベル向上にチャレンジしている。これにより他社では真似の出来ない高生産性型の先行サービスの実現と、高収益店舗の経営に成功している。

サービスレベル向上への取り組み

働く仲間の感動とお客さまの感動の実現のために会社はある、と同社は考える。仕事・プライベート、さまざまなことにおいて歓喜・感動があふれる会社を目指している。


また、エリアリーダーであるSVの教育にも力を入れている。SVに求めているのは、社長と同じレベルの「気づき力」である。社長とSVが同じ店舗状況を見て、同じレベルの気づきができるかにこだわりを持つ。これはマニュアルでは決して対応できない。矢田部氏がSVと共に現場に臨店し、気づきレベルのすり合わせを繰り返し行うことでそれを実現した。今ではSVが店長の気づき力を高める教育をできるまでに成長している。

創業時、矢田部氏自身が現場で走り回り、苦労をしながら作り上げてきた仕組みや理念をもとに、同社は今後も進化し続ける。

やまと豚

品種改良によりすぐれた肉質と病気に強い体質を実現したやまと豚。農業団体に贈られる国内最高峰第51回農林水産祭「天皇杯」を、やまと豚を生産する(株)フリーデンが受賞。


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