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多少の値上げがあっても利用頻度を維持する店舗とは?

企業や商品の値上げ報道が増えている今、消費者の値上げに対する意識はどのように変化したのでしょうか。消費者意識調査を実施しました。(調査方法:ネットリサーチ、調査期間:2022年8月1日~3日、回答数:1,060名)
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目次[非表示]

  1. 1.家計への負担感
  2. 2.「仕方がない」と感じる値上げの理由とは?
  3. 3.多少値上げがあった場合でも「利用頻度を維持する店舗」は?


家計への負担感

【値上げによる家計の負担を感じていますか?】の問いに対して約8割の80.7%の人が「感じている(6点以上)」と回答しました。また「強く感じている(9点以上)」と回答した人は41.8%となりました【図1】。先月からごくわずかにではありますが、負担を感じている割合が増加しました。

【図1】値上げによる家計への負担は感じていますか?
	図1値上げによる家計への負担は感じていますか


「仕方がない」と感じる値上げの理由とは?

次に【値上げの理由別、消費者の意識】を調査しました。結果、約7割が原材料費の高騰・輸送費の高騰による値上げを「仕方がない」「どちらかといえば仕方がない」と回答しています【図2】。

【図2】○○を理由とした値上げは仕方ないと思いますか?
	図2○○を理由とした値上げは仕方ないと思いますか?

また、社員アルバイトの待遇改善による人件費の増加にともなう値上げについては、「仕方がない」「どちらかといえば仕方ない」と答えた割合は【20代58%】【30代53%】【40代47%】【50代42%】となっており、若い年代の方が「仕方ないと思う」と回答する割合が多くなっています【図3】。

【図3】待遇改善による人件費の増加を理由とした値上げ
	図3人件費の増加を理由とした値上げは、仕方がないことだと感じますか?

多少値上げがあった場合でも「利用頻度を維持する店舗」は?

消費者に「商品やサービスを多少値上げしている場合でも利用頻度を維持すると思う店舗を教えてください」と聞いたところ、「スーパーマーケット」と回答した人が一番多く54.2%、次いで「ドラッグストア」と回答した人が41.8%となりました【図4】。

フリーコメントでは、その理由として「生活に必要なものだから」や「家庭での食事の質を落としたくない」「(外食よりも)自炊することによって節約できるから」というコメントが見られました。

【図4】商品やサービスを多少値上げしている場合でも、利用頻度を維持すると思う店舗を教えてください。
	図4商品やサービスを多少値上げしている場合でも、利用頻度を維持すると思う店舗を教えてください。

※22の業種の店舗を選択肢として提示。複数選択可


一方で「外食(ディナー)」や「美容室/理容室」の利用頻度を維持すると回答した人も約20%いますが、その理由は「スーパー」や「ドラッグストア」とは異なっていました。フリーコメントには

  • 豊かな生活には欠かせないから
  • 息抜きになるから多少の値上げは受け入れる
  • ストレス発散や気分転換の場になるから

といったコメントが多く寄せられ、多少値上げをしていても「生活の豊かさや気分転換」のために外食や美容室の利用頻度を維持したいという消費者の声が届きました。

以上「値上げに対する消費者意識調査【22年8月】」の結果をお伝えしました。弊社サービス『ミステリーショッピングリサーチ(覆面調査)』では、値上げ前後の顧客満足度の変化の調査など値上げ実施に際してのサポートも可能です。お気軽にお問合せください(お問合せはこちらから⇒)。

【調査概要】※詳細はこちら→
調査エリア:全国
調査対象者:20歳~59歳 男女
サンプル数:1,060サンプル
調査期間 :2022年8月1日~8月3日
調査機関 :株式会社MS&Consulting


執筆:株式会社MS&Consulting ブランディング推進部 並木彩華、監修:同社  データ活用推進室  室長  チーフデータサイエンティスト 錦織浩志

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