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外食する時の『お店選び』、どんな点を重視している?【22年5月データ】

まん延防止等重点措置解除から約2カ月、外食への抵抗感も低下傾向で、一部の飲食店ではにぎわいが戻って来ています。そんな今、お客様は飲食店選びの際に"どんな条件"を重視しているのでしょうか?ネットリサーチを用いて調査しました。(調査期間:2022年5月1日~5月5日、回答数=1080名)

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  1. 最もよく一緒に外食に行く人は「家族」
  2. お店選びで重視する点は「料理」「価格帯」「立地」、次いで「感染症対策」
  3. ただし、お店選びで重視する点は「誰と食事をするか」で若干変わる
  4. コロナ禍を経験して「お店の感染症対策が気になるようになった」の声も多かった

◆対象:一般消費者による顧客満足度調査「ミステリーショッピングリサーチ」のモニター会員へのネットリサーチ、期間:2022年5月1日~5月5日、回答数=1080名

1.最もよく一緒に外食に行く人は「家族」

まず、最もよく一緒に外食をする人について「夕食(アルコールあり)」「夕食(アルコールなし)」「昼食」の3つの場面にわけて調査しました。結果、すべての場面で『家族』が最も多い同伴者となりました【図1】。

「感染リスクが高くない家族と外食をする」といったコメント回答が複数見られたことからも、感染リスクを考慮して家族との外食需要が高まっていると考えられます。

【図1】最もよく一緒に外食をする人
【図1】最もよく外食する人(夕食・昼食・アルコールありなし別)

ただし年代別で見ると、下記の違いが見られました。

  • 夕食(アルコールあり):30代以上は『家族』、20代は『友人』での来店が多い
  • 夕食(アルコールなし):すべての年代で『家族』での来店が多い
  • 昼食:すべての年代で家族ひとりでの来店が多い

結果の詳細は【図2~4】をご覧下さい。

【図2】最もよく一緒に外食する人|夕食(アルコールあり)
【図2】年代別・最もよく一緒に外食をする人(夕食アルコールあり)

【図3】最もよく一緒に外食する人|夕食(アルコールなし)
【図3】年代別・最もよく一緒に外食をする人(夕食アルコールなし)

【図4】最もよく一緒に外食する人|昼食
【図4】年代別・最もよく一緒に外食をする人(昼食)

2.お店選びで重視する点は「料理」「価格帯」「立地」、次いで「感染症対策」

次に、外食する時のお店選びではどんな点を重視しているのかを調査しました。結果、「夕食(アルコールあり)」「夕食(アルコールなし)」「昼食」のすべての場面で、1位『料理・メニュー内容』、2位『価格帯』、3位『立地・アクセスの良さ』となりました。また、すべての場面で『感染症対策』が4位となっており、『店内の内装や居心地』『ドリンクの豊富さ』といった点より上位にランクインしました【図5】。

まん延防止等重点措置が解除されたとはいえ、新型コロナに対する危機感がゼロにはなっていない様子がうかがえます。スタッフの感染症対策の徹底に対する意識が低下しないように、今一度の声がけが重要だと考えます。

    【図5】外食店を選ぶ時に特に重視すること
    ※設問:最もよく行く方と外食するお店を選ぶとき特に重視するのは何ですか(2つまで選択可)
    【図5】外食店を選ぶ時に特に重視すること


    3.お店選びで重視する点は「誰と食事をするか」で変わる

    また、「同伴者別」に結果を見ると、お店選びで重視する点に違いがありました。

    • 家族・友人:「料理」を最も重視
    • 上司・同僚:「料理」、次いで「価格帯」をほぼ同程度重視
    • ひとり:「価格帯」を最も重視

    お客様が「誰と食事をするのか」でお店選びの基準を変えている様子がわかります【図6】。

    【図6】同伴者別・外食店を選ぶ時に特に重視すること

    【図6】外食店を選ぶ時に特に重視すること(同伴者別の結果)

    ※図6は「外食(アルコールあり)」の結果。「外食(アルコールなし)」「昼食」も同じ傾向の結果となりました。

    4.コロナ禍を経験したことで「お店の感染症対策が気になるようになった」の声も多かった

    まん延防止等重点措置が解除され約2カ月がたった今、お客様の「外食に対する心境」は変化しているのでしょうか?心境の変化を尋ねたコメントの傾向は以下でした。

    1. 「以前よりも外食への抵抗感は減り、最近では外食を楽しめることが嬉しい」の声が見受けられるようになってきた。
    2. 「店舗の感染症対策が気になるようになった、しっかり対策しているお店を選ぶようにしている」との声はまだ多数存在。
    3. コロナ禍だから「外食しない」と回答した人も一定数存在(今回調査で「外食しない」と回答した人は、夕食(アルコールあり)の場合30%、夕食(アルコールなし)と昼食では19%)

    「コロナ禍だから我慢する」から「コロナ禍と共に」に変わってきた現在、お客様の中で外食を楽しみたいという気持ちが徐々に高まってきている様子がうかがえます。「感染への不安」が一定数以上あることを踏まえると、引きつづき感染症対策の徹底を重視することは変わらず重要ですが、同時に"外食の楽しさを全面的にお客様に伝えていく時期”に切り替わりつつあると考えられます。

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    ◆監修:株式会社MS&Consulting チーフデータサイエンティスト 錦織浩志

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