新型コロナウイルスに関する消費者意識調査【2022年7月】
新型コロナウイルスの感染が再び増えつつあります。自粛ムードが緩和され消費活動が活性化しはじめている反面、気がかりな報道も目にするようになった"今" 消費者の「新型コロナに対する危機感」や「お店に期待する感染症対策」に変化はあったのでしょうか?ネットリサーチを用いて調査しました。(調査期間:2022/7/1~7/4、回答数:1032名)
- 新型コロナへの危機感は横ばい
- 「20代・40代」「女性」「首都圏」では危機感が上昇
- 感染症対策として「アルコールの設置」「マスク着用」「換気」は半数以上の人が続けて欲しいと回答
※調査方法:一般消費者による顧客満足度調査「ミステリーショッピングリサーチ」のモニター会員へのネットリサーチ、調査期間:2022/7/1~7/4、回答数:1032 名 詳細>>
1.新型コロナへの危機感は横ばい
7月の調査(調査期間2022/7/1~7/4)では、消費者の「新型コロナへの危機感」は前月から横ばいの結果となりました。前月までは5ヶ月連続で危機感が低下していましたが、直近の感染者数の増加を受け危機感が下げ止まりました。
【図1】新型コロナに対する危機感
【図2】「新型コロナに対する危機感平均値」と「新規陽性者数7日間移動平均」
2.「20代・40代」「女性」「首都圏」は危機感が若干の上昇
危機感が上昇するか下降するかは「年代」「性別」「エリア」によって違いが見られました。下記が主な傾向です。
- 「20代・40代」で危機感が上昇
- 「女性」は上昇、「男性」は下降
- 「首都圏」では上昇、「関西圏やその他地域」では低下
自社の顧客層によっては危機感が若干高まっていることに留意して、感染症対策を続けることが求められそうです。
【図3】年代別・危機感
【図4】性別・危機感
【図5】エリア別・危機感
3.感染症対策として「アルコールの設置」「マスク着用」「換気」は半数以上の人が続けて欲しいと回答
自粛ムードがやわらぎ消費活動が活性化しはじめている現在、消費者は「お店の感染症対策」をどの程度気にしているのでしょうか?「お店に今後も続けて欲しい感染症対策」についても調査しました。
結果、「入口の消毒用アルコールの設置」「スタッフのマスク着用」「換気の徹底」については半数以上が今後も続けて欲しいと回答しています。また、他のお客様が触れたものの消毒も40%以上の人が今後も続けて欲しいと回答しました。いまだ多くのお客様がお店の感染症対策を気にしている様子がうかがえます。
【図6】今後も続けて欲しい感染症対策
※設問:無くなるとちょっと嫌、お店に足が遠のいてしまうなと感じてしまう、今後も続けて欲しい感染症対策を全てお選びください(複数選択可)
今回の調査では「全体では危機感は横ばい」「層によって危機感の上昇と下降がわかれる」など、危機感はピーク時よりは低い水準であるものの顧客層によっては感染症対策の継続・徹底が重要になるというデータが揃いました。「お客様は感染症対策を気にしながら、消費活動を行う」という傾向はまだ続くと予想されます。引き続きお客様に安心して過ごして頂ける環境を整えることが、リピーター作りのために必要となりそうです。
◆執筆:株式会社MS&Consulting ブランディング推進部 並木彩華、監修:株式会社MS&Consulting チーフデータサイエンティスト 錦織浩志