第三回「居酒屋甲子園」開催決定! 共に学び、共に成長し、共に勝つ



第三回「居酒屋甲子園」概要


開催日:2008年8月20日
開催会場:パシフィコ横浜(神奈川県)
参加店舗数:1,000店舗(予定)
決勝進出店舗数:6店舗(予定)
発表選定基準:覆面調査の3ヶ月分の合計点数
日本一の決定方法:店舗活動VTRとプレゼンテーションにより“総合的に優れている店”を来場者が当日、投票を行う。
当日来場者数:5,000人(予定)


取材:児玉彩子、井上貴之
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。

社会においては、相手を負かすことが勝ち方の基準であるが、その基準を覆そうとしているNPO法人「居酒屋甲子園」。参加店舗同士で切磋琢磨し(共に学び、共に成長し)一緒に成果を出していく(共に勝つ)ことで業界を、そして、日本を元気にしていくことを目指したイベントを主催している。理事長の大嶋啓介氏にお話を伺った。


居酒屋甲子園の目的をお教えいただけますか?

居酒屋業界には、この仕事に誇りを持って働いている人達がたくさんいます。しかし、同時にこの業界に誇りを持てないで働いている人達もたくさんいる。その現状をなんとかしたい…、居酒屋の仕事を、働いている人みんなが誇りを持てるような仕事、夢が持てるような仕事にしていきたいと思って始めました。

そのために居酒屋甲子園をどのような役割を果たす場としていくお考えですか?

ポイントは「刺激」と「情報共有」です。高校野球では甲子園や優勝という目標があるから、あれだけの努力が生まれチームがまとまっていく。そう気づいた時に、居酒屋業界にも同様の刺激があるべきではないかと考えました。今、全員で共有する目標がないお店もたくさんあると思います。「居酒屋甲子園に出よう」「壇上に上ろう」といった共通の目標をお店で持つことで、チームが一丸となる「刺激」になったらと考えています。

また、来場された方からは「他の店舗の取り組みを知る機会がこれまでなかった。壇上に上った人達の発表を聞くことで、学べる、熱くなれる。来年はスタッフも必ず連れてきたい」と言った声をいただきます。居酒屋甲子園の理念は、共に学び、共に成長し、共に勝つです。居酒屋甲子園を、一企業一店舗の枠を超えた情報共有ができる場にもしていきたいと考えています。

居酒屋甲子園を通じてお店を改善したり、チームを作っていく際のポイントは何ですか?

全国の居酒屋に切磋琢磨できる仲間と共有できる目標を持つことが大切だと思います。居酒屋甲子園に参加すると店舗に計3回、LCAさんが運営している覆面調査(ミステリーショッピングリサーチ)が入ります。LCAさんの覆面調査は結果を他社と比較できるため、色々な気づきが生まれます

また、お客様の声を聞くことです。アルバイトさんが自ら見えなかった部分に気づいていきます。お客様の声を聞いているお店と、聞いていないお店はレベルが全く違う。お店の改善にはお客様の声が効きます。

最後に、感動を共有することです。僕自身、経営者として9年間チームづくりにこだわってきました。チームをつくる大事なポイントの一つは「感動を共有する仕組み」なんです。人は感動したいもの。感動を共有した時に、人は心がすごく綺麗になり、頑張ろうという気持ちになります。感動を集めて、感動を共有することそれがチームをつくっていく大きな原動力になっていると感じています。

これまでに参加されたオーナー様や店舗からはどのような声が寄せられていますか?

一番嬉しいのは、アルバイトさんから「社員になることに決まりました」「この仕事がすごく好きになりました」といった手紙をもらった時です。また、辞めようかと悩んでいた店長さんから「もう一回やろうと決めました」という声をいただいたり、「居酒屋甲子園という目標を持つことでお店が変わりました」という声をいただいた時はとても嬉しいですね。

第三回居酒屋甲子園では、どのような点をバージョンアップさせていく予定ですか?

『感動』『学び』『出会い』をキーワードとして第三回は掲げています。

一つ目の『感動』として、決勝進出店舗のプレゼンテーションの質を深めることです。想いの発表とともに、その想いを実現するために具体的にどのような取り組みを行ってきたのか、手法の部分にも光を当てていきます。

二つ目の『学び』として、外食セミナー(仮称)の同時開催をいたします。

三つ目の『出会い』として、居酒屋産業展(※注)の同日開催です。足を運んでいただいた方々に、発表とは違う角度でも居酒屋について学んだり、食と出会っていただけるようにするための企画です。

※注:主催団体が居酒屋産業展実行委員となり、居酒屋甲子園とは別の団体となります。

飲食業界の方々に向けて最後に一言お願いします。

僕が好きな言葉があります。「大人が変われば子供が変わる、子供が変われば未来が変わる」という言葉です。子供は楽しそうに働いている大人を見て夢を持つ。僕達が輝くことで、僕達が毎日楽しそうに仕事に出て行くことで、子供は夢を持つ。この業界で働くみんながもっともっと輝けるようにしていきたいという想いで居酒屋甲子園を始めました。居酒屋甲子園をやっていて一番良かったことは、日本中にこんなに熱い人がたくさんいるんだと知れたことです。この熱い想いを持った人達をつなげたいと思った。この業界が変わるのは、この人達が集まった時だと感じました。

多くの方に賛同頂いていることへの感謝の気持ちと、是非見に来て下さいという2点を最後に伝えさせて頂きたいと思います。

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